613日(火) 9:00-10:30

スポーツ・武術のグローバル化 講演会


スポーツを通じた社会的包摂

―ムスリム女性を対象にして―


安達智史

静岡県立大学国際関係学部の学部研究推進プロジェクト「スポーツ・武術のグローバル化と社会的影響に関する領域横断的研究」で、このたび関西学院大学の安達智史先生をお招きし、学内者を対象に、ムスリム女性とスポーツをテーマに社会的包摂のあり方を考える講演会を開きます。対面参加もZoom参加も可能です。みなさまふるってご参加ください。

日時: 2023年6月13日(火) 9:00-10:30

会場: 草薙キャンパス3315教室(Zoom併用)

対象: 静岡県立大学学生・教職員

●講演会の参加方法について

【対面+Zoom併用で実施します】

・草薙キャンパス3315教室でご参加いただいてもZoomでご参加いただいても結構です。

・万一教室の定員を超えるご参加があった場合は、本講演が授業に組み込まれている学生の参加が優先されますこと、ご了承ください。

 

  【Zoom参加の場合】

・Zoomでのご参加には事前登録をしてZoom情報を受け取っていただく必要があります。

 以下のページからご登録ください。

 https://bit.ly/0613lecture-zoom

 *Zoom参加登録時のご注意* 登録してもZoom情報がメールに届かない場合は、ご登録のメールアドレスが受信拒否している可能性があります。その場合はまずSPAMをご確認の上、見つからなければ別のアドレスで再登録してください。それでもうまくいかない時は下記の問い合わせ先にご連絡ください。 

●講演会概要

スポーツは、心身の健康とともに、喜び・自律・幸福といった「人権」の条件と不可分に結びつく活動である。だからこそ、スポーツへの参加は社会的包摂の重要な一部と考えられている。現在、「スポーツを通じた包摂」の対象として政治的アジェンダに置かれているのが、ムスリム女性である。イスラームと女性のスポーツ参加との関係は、アンビバレントなものである。一方で、イスラームにおいて、スポーツや身体活動は、女性も含め推奨される行為とされている。だが、他方で、現実には、ムスリム女性のスポーツ参加の割合は低く留まっている。では、その理由は何であり、また彼女たちの包摂には何が必要だろうか。本講演では、ムスリム女性のスポーツ参加をめぐる現状、スポーツを通じた国際的な環境変化、ムスリム女性のスポーツ参加を妨げる多様な要因について議論することで、信仰、ジェンダー、スポーツの間にある複雑な関係について紐解いていく。その上で、社会的包摂の多様な形について検討する。

 

ダウンロード
*フライヤーはこちらからダウンロードできます
スポーツを通じた社会的包摂_フライヤー.pdf
PDFファイル 562.3 KB

<講師プロフィール>

安達智史 あだち さとし 京都府出身。専門は、理論社会学、政治哲学、宗教とジェンダー。研究テーマは、ヨーロッパの社会統合研究、ムスリム女性のジェンダー意識と信仰をめぐる国際比較研究。近年、スポーツと宗教の関係を、イスラーム、女性のエージェンシー、ポスト世俗化をテーマに探究している。主な著書に、『リベラル・ナショナリズムと多文化主義』(勁草書房、2013年)、『再帰的近代のアイデンティティ論』(晃洋書房、2020年)、Muslim and British post-9/11(Trans Pacific Press、2023年)。受賞歴として、日本社会学会奨励賞(論文の部、2011年)、同奨励賞(著書の部、2021年)など。

主催: 静岡県立大学国際関係学部   共催 静岡県立大学 グローバル・スタディーズ研究センター 

 

*2023 年度学部研究推進費「スポーツ・武術のグローバル化と社会的影響に関する領域横断的研究」(共同研究者:坂巻静佳・孫暁剛・冨澤かな・奈倉京子)の助成を受けて開催

 

問い合わせ先 冨澤かな(t-kana@u-shizuoka-ken.ac.jp)